フランス 戦争犯罪擁護で有罪判決

2008/2/9 http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080209/erp0802091006008-n1.htm

フランス公共ラジオによると、パリの軽罪裁判所は8日、ナチス・ドイツの犯罪行為をささいな出来事だったかのように表現したとして、戦争犯罪擁護の共犯の罪でフランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首(79)に執行猶予のついた禁固3月の有罪判決を言い渡した。罰金1万ユーロ(約156万円)の支払いも命じた。

判決によると、ルペン党首は2005年1月発行の極右系週刊誌上で「少なくともフランスではドイツによる占領は、失態はあったとしても、それほど非人道的ではなかった」との見方を示した。判決は「ナチスが犯した行為について疑念を吹き込もうとしている」と非難した。

ルペン党首は以前にも、ナチスによるガス室でのユダヤ人らの大量虐殺(ホロコースト)は「歴史の細部にすぎない」などと発言して有罪判決を受けている。(共同)