外国人参政権のニュースを追ってて感じたこと

ぼくは、これまで「外国人参政権」についてほとんど興味、関心がなかったのだが、ここ最近のネット上での反対派の香ばしい吹きあがりぶりにうんざりさせられながら、その醜さへの反発から関心を持つようになった一人なんだけど、

11/10 http://www.asahi.com/politics/update/1110/TKY200911090373.html

「我が国と外交関係のある国の国籍を有する者やこれに準ずる地域を出身地とするものに限定する」とした。特別永住者については当面、国交のある韓国籍を持 つ人か、「準ずる地域」として国交はないが交流の活発な台湾の関係者に限る立場をとる。朝鮮半島出身者やその子孫で、韓国籍でない人は適用外になる可能性 が高い。

民主党が提出する地方参政権付与法案の中身にも、いろいろと問題があるようだ。なんかまだ議論も足りてないように感じるし、時期早々なのかも。ぼくとしては、政治というものは、どの国の出身者であろうと、そこに住む人たちが主役でなくてはならないと考えるので、永住資格を持った人たちの地方参政権については、べつにいいんじゃないかと考えていたんだけど・・・

11/11 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091111/stt0911111006003-n1.htm

 政府・民主党は10日、永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案の今国会への提出を見送る方針を固めた。同法案をめぐっては、民主党山岡賢次国対委員長が6日、議員立法として今国会に提出したいとの考えを示していた。

ブコメより

・よかった…
・まず安堵……と言えるのか?
・至極当然。
・やれやれ、よかった
・日本人にどんなメリットがあるのかまともに説明した事無い

こういうブコメを眺めてみると、「日本人」というものに特権意識を持っている人たちが、なんと多いことか。単一民族論なんてものは一般化するようになったのは戦後だし、アイヌ、沖縄、台湾、朝鮮と、たかだか60年から150年ちょっとの歴史を顧みるだけでも「日本人」というものは不動のものではなく、時期や状況によっていくらでも変動してきた概念にすぎないことを、この人たちは知っているんだろうか。

余談だけど、ふと、「参政権」すら持たない特別永住者の在日“特権”なんてありえるのだろうかと、いまさらながらに思えてきたわ(苦笑)


「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで
「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで