私信

「従軍慰安婦」がさらにひどくなってる - Transnational History 「従軍慰安婦」がさらにひどくなってる - Transnational Historyの件です。
id:Yagyu8beiさん

はてなキーワード従軍慰安婦」を編集しましたが、編集画面のコメント欄では字数が多く投稿できないようなのでこちらに書きます。


>「慰安婦はあった」と決定してしまっている部分の訂正。

そこまで否定するのかよ。同じ口で「偏ってたので修正」とも言ってるから、それならまず自分を修正したほうがいいと思います。


さらに、
「軍の関与を立証する史料が発見される」を

>軍の関与を匂わせる史料が発見され

と自分の願望で書き換えていますが、関与を「匂わせる」程度の史料であるとしたいのであれば、永井和教授や吉見義明教授の論文にご自分で反証するしかないでしょう。論文はWeb上で公開されていますので探してみてください。

次に、
小見出しは「軍や国は関わったのか?」の箇所ですが、
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2. 軍や国は関わったのか?
吉見義明が最初に証拠としてあげた「軍慰安所従業婦等募集に関する件」という書類が、軍が国内では強制連行を黙認しているとも、業者の取り締まりをしているとも両方に解釈できる事で、未だに軍の関与を否定する声があります。吉見義明教授は軍が命令を出して慰安所を設置させた例を8つの資料から発見していますし、日本政府も多くの資料から直接・間接の関与を認めています。しかし、日本政府自身が「政治的判断で慰安婦問題を認めた」とする主張も出ています[注1][注2][注3]。

参考としてネット上では軍の主計将校のマニュアルの中に「慰安所の設置」があった事を読むことができます。[注4]

  • [注1] 「政府の発見した資料の中には強制連行を直接示す記述は見当たらなかったが、総合的な調査の結果についての総合判断により、一定の強制性を認めた」(平林博外政審議室長発言 第140回国会 参議院 予算委員会 第8号 平成9年 1997年 3月12日)
  • [注2] 「募集の文書や担当者の証言を初め、日本側のデータには強制連行を裏付けるものはなかったことや、元慰安婦の名誉のため、強制性を認めるように強硬に要請していた韓国政府に対し、「強制性を認めれば、問題は収まる」という判断で、元慰安婦らの証言だけで強制性を認めたという「河野談話」発表に至る経緯を明かす」(石原信雄『産経新聞』1997年3月9日)
  • [注3] 「女性を強制的に徴用しろといいますか、本人の意思のいかんにかかわらず連れてこい、というような命令書があったかといえば、そんなものは存在しなかった。調べた限りは存在しなかったということは申しあげていいと思うんです。『資料がなかった』ということは事実としてはっきりさせておかなければいけない」(河野洋平官房長官『WILL』2007年5月号)

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あなたが編集で追加した箇所は「しかし、日本政府自身が「政治的判断で慰安婦問題を認めた」とする主張も出ています[注1][注2][注3]。」以降ですが、それらは「関与」でなく全て「強制性」についてです。よって一度削除します。必要であるなら別の箇所に加えてください。


>強制連行を行なっていなかった証拠であるとの反論
>「慰安婦問題 対日非難は蒸し返し」(Sankeiweb 2007/03/10 06:09


として産経の記事が貼ってありましたが、コレ(古森義久http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1173511226/)だと思うのですが、何処をどう読んでも「強制連行を行なっていなかった証拠である(との反論)」などにはなっていませんし、そのようなことも書かれていませんね。
出典先の要約や引用は正確にお願いします。基本的なことです。また内容を確認しないままWikipediaからコピーペーストしたり、さらに出典のニュアンスを変えて要約したりする行為は避けるべきでしょう。

>軍人に強制連行されたと証言している人も多くいますが、当時フィリピン在住人の「強制連行は無かった」という証言[注1]もあり
>「フィリピン少年が見たカミカゼ」(桜の花出版 2007年)


連行され慰安婦にされた女性の証言の後に、連行された現場にいなかった人物の「強制連行は無かった」という証言を追加しても何も反証したことにはなっていません。
今後、記述す場合は、「フィリピン少年が見たカミカゼ」(桜の花出版 2007年)の著者が当時フィリピンの何処にいたのか、証言でどのような具体的なことを述べているのか、それが元慰安婦の証言内容と何処がどう食い違っているか引用するなりして、御自分で検証してからこうしたリンクは加えるようにしてください。これもいったん削除しておきます。


これもそうだが、
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11. つまり…本当はどう言う事なの?
現在「従軍慰安婦問題」という考え方は3つに分けられます。

従軍慰安婦肯定派 従軍慰安婦肯定-強制連行否定派 従軍慰安婦否定派
林博史・吉見義明・秦郁彦 小林よしのり高橋史朗 産経新聞

歴史的な事実として見ると、現在の資料だけでは「従軍慰安婦肯定-強制連行否定派」の事実が強いようですが、実際従軍慰安婦だった方々の証言やその他の考察から未だ結論は出ておりません。特に最近この問題は政治的な意味合いも多く含む事になり、大韓民国政府の日本に対する外交カードのひとつとしても使われていますので、この問題は政治家ではなく学者にゆだねるべきであるとの主張もあります。
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「つまり…本当はどう言う事なの?」という小見出しを追加して、あなたの個人的な感想を共有キーワードに書くことは控えてください。こうした感想はブログに書くようお願いします。よって削除しました。

そして、編集する場合、基本的に歴史学の専門家の調査・研究報告を基礎にしてください。そのほうが記述としてははるかに正確なものになりますので。
これまで、あなた個人の独自解釈だったり、歴史の素人が考えた勝手な解釈だったりを追加されていますが、事実誤認や反証に耐えられないようなものがかなり含まれますので、今後こうした行為は共有のキーワード編集では避けるべきでしょう。