愛国新聞・産経が売国奴を擁護

常日頃から拉致問題慰安婦問題、チベット問題では国民感情を必要以上に煽りまくり、柔軟で忍耐強い外交交渉を軟弱、反日だと叩くだけの愛国新聞サンケイの名物コラム産経抄が「売国奴と決めつけられて、怒りをあらわにしない人はいないだろう……」と売国奴擁護論を展開しています。もっとも、互いが政治利用してきた台湾の駐日代表についてですが、


産経抄】6月19日
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/154310/

 「売国奴」と決めつけられて、怒りをあらわにしない人はいないだろう。まして、常に国のために尽くしてきたという自負があれば、なおさらのことだ。

 ▼台北駐日経済文化代表処の代表を務めてきた許世楷(コーセーカイ)氏が、辞意を表明して認められた。「志ある者は殺されても、辱めは受けない」との言葉を残して。与党・中国国民党の立法委員(国会議員)が「台奸(台湾の売国奴)」と誹謗(ひぼう)したことに抗議したものだ。

 ▼許氏は日本留学中、盧千恵(ローチエンフイ)夫人とともに、台湾独立運動にかかわったことで、33年間帰国できなかった経験をもつ。「駐日大使」として、再び日本で過ごしたこの4年間は、過去最良といわれる日台関係を演出した。台湾でのアンケートで、日本が「尊敬する国」で1位になったと、盧千恵夫人が著書で紹介したほどだ。

 ▼それだけに、退任間近になって、尖閣諸島沖で起きた衝突事件の衝撃は大きかったはずだ。それにしても、今回、台湾側の強硬姿勢は度が過ぎている。行政院長(首相)が「開戦の可能性を排除しない」と発言し、一時は軍艦の派遣も取りざたされた。やはり、尖閣諸島の日本領有を認めない中国との共闘を模索する動きもあるらしい

 ▼実は評論家の鳥居民氏が、今年3月の「正論」で、事件を“予言”していた。「中国共産党尖閣諸島を利用して、日本と台湾のあいだに不和を起こさせ、台湾に反日感情の火種をつくり、それを大火にしたいと願うだろう」と。

 ▼「台湾と中国をきちんと区別してほしい」と日本で訴え続けた許氏もまた、事件の背後に、何かがうごめいていると、気づいたのかもしれない。だから政府に「冷静な対応」を訴えた。それを非難する議員こそ、台湾を危うくする者だと。


書いてある内容はどうでもいんですが、天下の大新聞が「○○らしい」や「○○かもしれない」といった妄想&陰謀論を振りかざしています。自社が影響力の非常に大きなマスメディアだという自覚はあるのでしょうか。(どうみても無いですよね。)

また、鳥居民(とりい たみ)という評論家が「正論で“予言”していた」と書いていますが、確認したところ、その予言とやらには「北京オリンピックのあとには」という主語があり、これでは予言していたことにはならないでしょう。さらに、この人、*1台湾総統選挙の結果予測もはずしてますね。


2008/3/14【正論】「反日」懸念残る国民党候補 評論家・鳥居民 (3/3ページ)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080314/chn0803140249000-n3.htm

(前略)私は謝長廷氏が総統に当選すると予測している。だが、そうなっても北京オリンピックのあとには、中国共産党尖閣諸島を利用して、日本と台湾とのあいだに不和を起こさせ、台湾に反日感情の火種をつくり、それを大火にしたいと願うだろう。(以下略)


サンケイ新聞だから「正確さは必要ない」「間違えても構わない」という甘えはいいかげんにしたほうがいい。


でも、まあ、しょうがないか


昨日書いたことは今日忘れる新聞だから(笑)

憂国関連ニュース

東シナ海ガス田共同開発合意で中国の憤青どもが怒りを爆発させてるらしい。どこの国でもネットに生息する過度な愛国厨というのはアホばっか。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080617/chn0806172315014-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080619/chn0806191151004-n1.htm

*1:国民党の馬英九民進党謝長廷を大差で破り当選しました。