ネット右翼が本だしちゃいました。
と思ったら元空自のトップ田母神俊雄の本でした。目次は以下のとおり。
『自らの身は顧みず』著 田母神俊雄、出版社 ワック株式会社、発行日 2008年12月16日
http://archive.mag2.com/0000049253/index.html
第1章 歴史を捻じ曲げる政治の責任
南京大虐殺はなかった
逐次強化されていった戦後日本の左翼化傾向
歴史的経緯を無視したお門違いの議論
「靖国問題」を乗り越えられない日本政府
「村山談話」は破棄されなければならない
栗栖統幕議長解任の後遺症
積極的発言は自衛官の責務
教育は「強制」からはじまる
東大五月祭で歴史講義
海外でも日本の立場を代弁
中国軍幹部と必死の歴史論争
国会参考人招致は、まやかしと言うほかない
第2章 国会に参考人として招致されて
「立法府に対する挑戦だ」
二度に渡って発言を制限された
「村山談話」は言論弾圧の道具
目からウロコの歴史講座
日本ほどシビリアンコントロールがしっかりしている国はない
前へ出る勇気を
精強な自衛隊は国民国家のため
第3章 日本は悪くない
「背広」と「制服」がいがみ合っていてよいのか
戦前の中国大陸への日本軍駐留は、条約に基いている
コミンテルンの謀略にはまった日本
ハル・ノートの筆者も共産主義者だった
軍紀厳正だった日本軍
世界中で情報工作を仕掛ける中国
「従軍慰安婦」も「南京大虐殺」も真っ赤なウソ
無実の罪を着せられてきた日本
第4章 不磨の大典となった「村山談話」
「大東亜を米英の桎梏より解放する」
日本はアジア独立の母
素性が悪い「謝罪決議」と「村山談話」
中国の侮日的態度は、「近隣諸国条項」を設けてから
マスコミも国益を守る必要がある
英国も自虐史観に悩んでいた
バンドン会議で謝罪の愚
日本人はかつて美しかった
第5章 日本の防衛体制のお粗末さ
「志は高く熱く燃える」
ブルーリボンを胸に
国防の基盤は愛国心
専守防衛は非現実的な戦略だ
ダッカ事件後に日本人拉致が急増
自衛隊は警察官と同じ?
「国民の救出」ができない自衛隊
空自の敵地攻撃能力の現状
「東シナ海には触れるな」
軍は国家の大黒柱
「同盟」とは共に血を流すこと
国際関係は性悪説が前提
第6章 精強な自衛隊をどうつくるか
自衛隊を国際標準の「軍」とするのは政治の責任
核シェアリングに踏み出せ
制服自衛官に名誉を
”第二の戦場”と言える日本の国内状況
望まれる幹部学校への留学生誘致
軍隊は国の名誉と一心同体
あとがき
<巻末付録>
村山談話
河野談話
日本は侵略国家であったのか(アパグループ懸賞論文 最優秀賞受賞)
自衛隊退職にあたっての所感(二〇〇八年十一月三日・退官記者会見)
参院外交防衛委員会での答弁(二〇〇八年十一月十一日)
目次だけでもうお腹いっぱいです。
それにしてもこんな破綻済みのネット右翼の主張をひろい集めてきただけのような本を誰が買うのかなぁ。アマゾンにはさっそくレビューが1件ついているんだけどamazon: 自らの身は顧みずそれによると、「これまであまりにも一方的な側面からしか論じられることのなかった近代史を、反対側からも眺めてみようという健全で「科学的」な筆者の見解が理解できる。」本なんだそうです(笑)
例のトンデモ論文で開陳した歴史認識は、「正論」執筆陣である右がわの歴史家・秦郁彦氏からも「論文というより感想文に近い」「全体としては稚拙と評せざるをえない」「根拠となる事実関係が誤認だらけで、論理性もない」*1「上杉謙信は実は女だったというのと同じくらいの珍説」*2と厳しく叱責されているのに〜。
この嘘つき〜(笑)