相手を非難するときの基準が自分(達)には適用されないという、果てしなき不公正さ

これは、いまフジテレビ批判に熱中しているような「普通の日本人」のなかでも、エスノセントリズム(自民族中心主義、自文化中心主義)に陥っているようなゼノフォビアレイシストのみなさんに見られた特徴で、



この画像はフジテレビを非難するいくつもの動画やBlogで使われている国旗を毀損した画像ですが、普段は日の丸毀損にうるさい人達からこれを批判する声がまったく聴こえてこないという不思議。


次に、“自称・愛国者”の根深い病の数々を、みずから身をもって体現することで鋭くあばき出しているBlog『愛国を考えるブログ』より。


●2011/8/8 フジテレビよ見たか!これが愛国者たちの力だ!!: 愛国を考えるブログ

実は私もこの反フジテレビデモに参加したのだ。/参加者の中には中学生くらいの少年や幼い子どもを連れた母親もいた。これは非常に頼もしいことである。/全国のお母さん方は子供を小さいうちからこういったデモに参加させるべきであろう。それが将来の安心できるに日本を作っていくのである。

●2011/6/13 他人に迷惑をかけることしか考えない反原発デモは日本の恥だ: 愛国を考えるブログ

原発デモを行うのは他人のことを全く考えない自己中な人間だらけというのがわかる。/何も知らない子供を平気で政治に利用する。どんな神経をしているか脳を解剖して調べたいものだ。/子供をデモに参加することを禁じる法律を作る必要があろう。それにしても子供をデモに参加させる親は本当に危険だ。/このままでは子供の命が危ない!


「敵」認定した相手(個人、集団、民族、国など)を非難するときの基準が、自分あるいは自分が属する集団、民族、国にはまったく適用されないという、このおそろしく不公正で身勝手な非難のやり方は、エスノセントリズムに陥った嫌韓ゼノフォビアや“自称・愛国者”のようなレイシストの特徴のひとつといえそうです。


他にも、中国のチベット植民地化を非難し、日本の過去の植民地化は肯定するといったパターンや、尖閣問題で漁船が来ただけで「中国の侵略を許すな!」と義憤に燃え非難を始めるのに、日本の「侵略」戦争という言葉には「定義を示せ!侵略ではない!」と執拗に反発、否定するパターンなど、これまで繰り返されてきたものまであげ出したら枚挙にいとまがありませんね。