日本民藝館「朝鮮陶磁 柳宗悦没後50年記念展」

日本民藝館 本館


5月に行ったのに紹介するのがえらく遅くなりましたが、6月27日まで駒場にある「“ú–{–¯åYŠÙ」で「朝鮮陶磁 柳宗悦没後50年記念展」が開催されています。
館内は撮影禁止となっているので上の写真しかないのですが、朝鮮陶磁器が約270点とアイヌ琉球の着物も数点が展示されていました。李氏朝鮮時代の陶磁器を見てみて日本の焼き物(唐津伊万里にしても)の源流が朝鮮にあることをあらためて知るのでした。
ちなみに、本館の向かいにある旧柳宗悦邸は記念展開催中は今週の水曜と土曜だけ公開されているのでお間違いなく。車で行く場合は、本館の向かいに3台ぶんぐらいだったか無料の駐車スペースあり。

関連リンク


もう一つの旅行記 柳宗悦朝鮮紀行をめぐって
http://uuair.lib.utsunomiya-u.ac.jp/dspace/bitstream/10241/1854/1/KJ00000706240.pdf

柳宗悦「失われんとする一朝鮮建築の為に」(『改造』1922年9月号)


 「光化門よ、光化門よ、お前の命がもう旦夕(たんせき)に迫ろうとしている。お前が嘗(かつ)てこの世にいたといふ記憶が、冷たい忘却の中に葬り去られようとしている。どうしたらいいのであるか。私は想い惑っている。醜い槌(つち)や無情な槌がお前の躯(からだ)を少しづつ破戒し始める日はもう遠くないのだ。このことを考えて胸を痛めている人は多いにちがひない。だけれども誰もお前を救ける事は出来ないのだ。不幸にも救け得る人はお前の事を悲しんでいる人ではないのだ。
 まだ世は矛盾時代だ。門の前に佇んで仰ぎ見る時、誰もその威力ある美を否み得るものはないのだ。併(しか)し今お前を死から救おうとする者は反逆の罪に問われるのだ。お前を熟知している者は発言の自由を得ないのだ。」


日本民藝館 東京都目黒区駒場 4-3-33
月曜休館/10:00-17:00/電話: 03-3467-4527 ファックス: 03-3467-4537

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