週刊ポストが捏造、NHKが「特攻隊員の遺書1000通新発見」と放送と嘘を載せる

週刊ポストの与太記事を真に受けた低リテラシー層によって「NHKクローズアップ現代が毎度の捏造!」と捏造が拡散されている(呆


週刊ポスト2012年10月12日号
NHK「特攻隊員の遺書1000通新発見」に遺族が大困惑
2012.10.05

http://www.news-postseven.com/archives/20121005_146878.html

<1000人を超える隊員の遺書が回収され、そのままになっていたことがわかりました。これらの遺書は、特攻隊員の遺族に対する調査で集められ、海上自衛隊の倉庫にしまい込まれていたのです>。
 “歴史的新事実”を印象づけるナレーションとともに、番組は始まった。NHKが8月28日に放送した『クローズアップ現代』は、海軍の特攻作戦に参加した隊員の遺書1000通あまりが、広島県江田島市にある海上自衛隊第1術科学校から「突然出てきた」として、遺書を回収した経緯や、それが「ひっそり と眠っていた」理由に迫る内容だった。
 ところが、この番組を観た多くの関係者は、その内容に困惑したという。ある遺族関係者は語る。
江田島に遺書があることは知っていましたから、最近また新たに遺書が1000通見つかったのかと思いましたよ……」
 おや、新たに見つかったわけではないのか? 資料が所蔵されている第1術科学校の広報係に訊くと、
「以前から遺書の存在は把握しており、公開もしていました。どうしてああいう放送になったかはわかりません……」
 と、こちらも戸惑っていた。第1術科学校では学校内を見学するツアーが毎日開催されており、参加すれば、海軍関係の資料が展示されている教育参考館と呼ばれる建物に入り、収蔵されている遺書を誰でも見ることができる。
 海自OBの案内のもと、実際に教育参考館を訪れると、ガラスケースの中に数十通を超える特攻隊の遺書があった。教育参考館の元職員はこういう。
「展示は以前から行なっており、2000通ほどの遺書があることも把握していました。遺族の問い合わせがあれば展示していないものでも公開していた。特攻隊の遺書は国へ登録しているし、資料はすでに調べ尽くしたので、新たに出てくることなどないはずです」
 だが番組では、特攻隊の遺書が「1000通あまりも回収されていたことが、今回初めてわかった」と、あたかもその存在が最近まで知られていなかったかのような内容となっている。
 NHKはこれについて、「海上自衛隊の説明によれば、倉庫の中の遺書と遺族調査資料のほとんどは、これまでしまわれたままになっていて、現在、整理が始まった段階だということでした」と説明しており、見解の違いが生じている。

信条の「NHK叩き」に合致するからと無批判に信じちゃう人達…

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こうしたインチキに引っかかる前に、せめてNHKの番組HPぐらいは確認してもらいたいものだ。


2012年8月28日(火)放送
『なぜ遺書は集められたのか 〜特攻 謎の遺族調査〜』
番組HPの説明

なぜ遺書は集められたのか - NHK クローズアップ現代 なぜ遺書は集められたのか - NHK クローズアップ現代


太平洋戦争中、旧海軍の特攻作戦で亡くなった隊員の遺族を対象に、戦後、徹底した追跡調査が全国で行なわれ、1000通を超える遺書が回収されていたことが判った今回、初めて発見された膨大な調査票には、隊員ごとに、遺族の家族構成や戦後の暮らし向きが事細かに書き込まれ、遺書や遺品の実物が添付されていた。戦後67年が経ち、遺族の殆どは、調査を受けた経緯を知らず、何のための調査だったのか、そして、なぜかけがえのない遺書が回収されたのか、知りたいと願い続けている。取材を進めると、水面下で調査を行っていたある組織が浮かび上がってきた。その知られざる目的とは何か。戦後秘史、謎の特攻遺族調査 の全貌に迫る。


放送した番組は上記NHKのリンクで15分程に編集された動画が観れるし、リンクをたどると放送内容をテキスト化したものを読むことができる。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3237_all.html


放送を確認しても、どこにも週刊ポストの記事にある鍵括弧「突然出てきた」→「遺書1000通新発見」など出てこないし、そもそもそういった主旨の番組ではない。


番組では『NHK「特攻隊員の遺書1000通新発見」』と放送したわけではなく、放送内容は、広島県江田島市海上自衛隊第一術科学校の倉庫に「1000通を超える遺書が回収されていたことが判った」のでNHKで調査したところ、遺書とともに「隊員ごとに、遺族の家族構成や戦後の暮らし向きが事細かに書き込まれ」た「膨大な調査票」が「今回、初めて発見された」。そこで番組では「誰が、何のために遺書を集めたのか」その謎に迫るというものである(←ここが番組でもっともちからを入れている部分)。


また番組では「調査の対象となった遺族を」探し出し「取材することに」成功している。そしてその遺族は「出撃の前、家族に宛てた手紙」を初めて知ることになる。遺族にとって新発見である。


さらに週刊ポストの記事では『第1術科学校の広報係に訊くと、「以前から遺書の存在は把握しており、公開もしていました。』となっているが、1000通近くの遺書や遺品のうち、ガラスケースのなかに展示されていたものが「数十通」ほどで、残りは倉庫にしまってある状態、しかも遺族から問い合わせがなければ公開していなかったという。こんな状態では特攻隊員の遺族のなかに海上自衛隊に遺書や遺品があることさえ知らない人が結構いるのではないか。

実際にblog『土佐高知の雑記帳』の大西正祐さんはNHKの番組がきっかけで海上自衛隊に問い合わせ、宮川正一飛曹と野並哲一飛曹の2人の遺品が番組で紹介された海上自衛隊第一術科学校の倉庫に眠っていたことを、今回、新発見している。


やっぱあった写真と遺品 -土佐高知の雑記帳
http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-2757.html

宮川正一飛曹と野並哲一飛曹の遺品があった。
(中略)
やっぱりあったのだ。
近江氏は野並家、宮川家を訪れ、2人の遺品を持ち帰っていた。
そして、それはそれから70年近く、遺族の目にもふれず眠りつづけていたのだ。
みたい。読みたい。

どうやったら手に入れられるのかきいた。
「遺族から申し込みがあれば複製をお渡しするか、現品を返却することが出来る」
現品返却は時間がかかりそうなことを言っていたので、複製での申込書を送ってもらうことにして、宮川正さんの遺族のアドレスを教えた。

そのことを甥子さんに伝えると驚いていた。
海上自衛隊から手紙が来たら早速、手続きしてみるとのこと。
「もしも無事に手に戻ったらみせてください」
「いいですよ」

どんなことが書かれているのだろう?
どんな筆跡をしているのだろう?

だが、向こうはあくまでも「遺族からの申し出があれば」というスタンスと「テレビで放送される前からも遺族にはみせていた」というのに事務的な感じがした。

宮川さんや野並さんなどれっきとした遺族はいる。
少し気を利かせば簡単に遺族を見つけ出し、保管していることを伝えることが出来るだろう。
そうすれば、遺族は隊員たちの肉声、ぬくもりにふれることが出来るはずだ。
6月に亡くなった兄の晋さんも、弟からの手紙を読めたはずだ。
そんな努力すらせず「申し出があれば」というのはいかがなものか。

ちょっとしたやりとりのなかで、旧海軍の冷酷な意志を垣間見た気がした。