稲田朋美議員が問題化した映画「靖国」がすべて上映中止に
見たかった映画が見れなくなりました。この国は中国じゃありませんよね?
3/31 http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20080331-567-OYT1T00594.html
靖国神社をテーマにした日中合作のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が、東京と大阪の映画館5館で上映中止となったと、映画を配給するナインエンタテインメント社が31日発表した。
中止を決めたのは東京都内の銀座シネパトス、渋谷Q−AXシネマ、新宿バルト9、シネマート六本木の4館と大阪府内のシネマート心斎橋。いずれも今月12日から公開を予定していた。「公開によって、近隣の劇場や商業施設などに迷惑が及ぶ可能性がある」(銀座シネパトス)などと理由を説明している。(中略)
19日に新宿バルト9が公開中止を決定。その後、他の映画館や配給会社に上映中止を求める電話などがあったという。(中略)
配給会社では「国際的な評価も高い作品が、こうした事態に陥ったのは大変遺憾。日本社会における言論の自由、表現の自由への危機を感じる」とコメントを発表。文化庁芸術文化課では「一般論として、芸術文化の発展の機会が外部からの嫌がらせで妨げられてはならない」と話している。
最初に助成を問題視し、試写会に参加した自民党の稲田朋美・衆院議員は「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない」などとする談話を出した。
>稲田朋美「いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない」
おまえが言うな
*1「偏ったメッセージがある」「イデオロギー的メッセージを感じた」と、勝手に問題化させ右翼を煽ったり検閲まがいの試写を要求してたのお前じゃんか。
普段から「表現の自由や言論の自由が脅威にさらされる危ない人権擁護法案!」と、声高に叫んでいる稲田朋美議員や自称保守議員のみなさんは
平沼赳夫、島村宜伸、中川昭一、古屋圭司、西川京子、戸井田とおる
西田昌司、馬渡龍治、城内実、高鳥修一、衛藤晟一、萩生田光一など
こんな時に、まさか沈黙することありませんよね。
とりあえず気づいた関連ブログと関連ニュース
映画「靖国 YASUKUNI」上映中止反対!みせてくれ! - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。
日本最強の存在は街宣右翼である。 - 黙然日記(廃墟)
日々雑論 屑議員稲田とか屑ウヨとかがこんな馬鹿な事やってるから日本はいつまでたっても4等国なんだよ - 日々つれづれ
3/31 http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200803310328.html
【追記】
ブクマコメより
DocSeri 国からの助成の有無にイデオロギが問題視されるのは妥当じゃないかね。中止に至った圧力には問題あるが、それは当該議員の仕業ではない。……まあ、そもそもの「偏向」とやらが妥当かどうかはまた別の話。
と、稲田議員は関係ないというコメをもらったんだけど、今回の件は最初に週刊新潮などの保守系雑誌が記事を書き、それを稲田議員などの保守系議員が自身の活動とからめ「反日映画だ」と国会議員の名前を利用して宣伝し「右翼はもっと騒げ」「街宣をかけて中止させろ」と旗振り役を演じたというのは隠しようのない事実ではないでしょうか。
稲田議員は「我々が問題にしたのは助成の妥当性」「上映をやめさせるようなことが許されてはならない」と、朋美はそんなつもりなかったんだもん発言をしていますが、仮に本当にそう考えていたのなら今回の事態を招いた当事者として以下のような抗議ぐらいしないと不自然ではないかと思うんだけど。
それにしても、日本はいつの間に右翼の街宣やテロにおびえる「言論の自由」「表現の自由」のない国になってしまったのでしょうか……。
上映中止に対するマスコミ会議と日本映画監督協会の抗議声明
4/1 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080401dde041040049000c.html
ドキュメンタリー映画「靖国」の上映を取りやめる映画館が相次いでいる問題で、新聞労連や映演労連などで組織する「日本マスコミ文化情報労組会議」(嵯峨仁朗議長)は1日、「表現の自由が侵された重大事態。政治圧力や一部勢力による妨害によってつぶされる事態を看過できず、憤りをもって強く抗議する」などとする声明を出した。
3/31 監督協会「強く抗議」 映画「靖国」めぐり議員に(中国新聞)
靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」をめぐり、日本映画監督協会(崔洋一理事長)は31日、一部国会議員が配給元に試写会を要求したことなどに「強く抗議する」とした声明を発表した。(中略)「今後行われる上映活動を委縮させるとともに、表現者たる映画監督の自由な創作活動を精神的に圧迫していることは明らか」(中略)「大きな危惧を抱かざるを得ない」とした上で「あらゆる映画は自由な発想と意志のもとに作られ、自由に上映されるべきだ」と訴えている。
こちらは文科相と配給元・アルゴ・ピクチャーズの発言です。
4/1 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080401k0000e040067000c.html
ドキュメンタリー映画「靖国」の上映を取りやめる映画館が相次いでいることについて、渡海紀三朗文部科学相は1日の閣議後会見で「嫌がらせや何らかの圧力により、結果的に作品発表の機会が失われたことは大変残念。表現の自由や制作者の活動に、何らかの制約が加わらないか危惧(きぐ)している」と述べた。
4/1 http://eiga.com/buzz/show/11193
配給元(アルゴ・ピクチャーズ)では、「日本社会における言論の自由、表現の自由への危機を感じております」とし、近日中に緊急記者会見を開き、詳しい経緯や事情を説明する予定。